6月20日、日テレ水卜アナウンサーが複数の番組で『24時間テレビ』寄付金着服問題について謝罪した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b74e9c411f6e34e6a4022911edce8c964d62f428
「皆さまからの信頼を裏切ってしまう行為です。心よりおわび申し上げます」
「皆さまの信頼を裏切るようなことがありました。本当に申し訳ないと思っていますし、心苦しく思っています。でも、だからこそ、皆さまがつくってくれた『24時間テレビ』を続けたいです。『24時間テレビ』で信頼を取り戻せるよう、必死に考えて伝えてまいりたいと思っています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6759cd78a1668be96e76a905e768c872f47f410f
管理職になったとはいえ、水卜アナウンサーに責任を押し付けるようなやり方には、「かわいそうすぎる」、「日テレの社長や幹部が謝るべき」など多くの批判がSNSで見られます。
寄付金着服問題の他にも最近の日テレは不祥事が続いています。
寄付金着服問題
昨年11月、日本海テレビは『24時間テレビ』の寄付金を私的に流用したとして、元経営戦略局長の男性を懲戒解雇したと発表した。
日本海テレビの発表によると、元局長は平成26年から令和2年までと今年の計8年間、募金終了後、同社に保管されていた寄付金を1年に約18万~50万円ずつ持ち出し、自分の銀行口座に入れていた。着服総額は264万6020円になるという。このほか、同社の売上金も計8回、853万6555円を着服。不正の総額は計1118万2575円にのぼっている。
https://www.sankei.com/article/20231129-7KDGGPBH4ZI5PA2XDNTJ73FVCY/
この不所持に対し、日本海テレビは緊急記者会見を開き田口晃也会長と西嶌一泰社長が陳謝。
田口会長の年内の辞任と西嶌社長の3カ月間の報酬返上を発表した。
「寄付を私的に使うなんてありえない」「善意を踏みにじった許しがたい行為だ」など多くの抗議が寄せられた。
ドジャース出禁処分
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOKC230U30T20C24A6000000/
今年5月に大谷選手が購入した新居についての報道に大谷選手が激怒し、過剰報道した人を出入り禁止にしてほしいと球団側に要望したという。
6月12日配信の『現代ビジネス』が日本テレビとフジテレビがドジャースから出禁処分を下されたと報じた。
両テレビ局はドジャースはら貸与されている取材パスが凍結され、大谷選手のマネジメントを行なっている会社からも「過去素材を使用しないよう」と通達があったという。
6月15日には現地メディア『ドジャース・ネーション』がドジャースが日本テレビとフジテレビのメディア資格を取り消したと報道。
- 取材パスを失ったという事実はないと回答
- 大谷翔平選手と関係者の皆様にご迷惑をかけ、不快な思いをさせたことを大変申し訳なく思っています。と謝罪
- 今後、適切な取材を心がけていきますと回答
- 取材の過程についてはお答えしておりません。総合的に判断してまいります。と回答
この2社の対応の違いについて「フジテレビのがまし」「総合的に判断って、なんでこの期に及んで自分たちに決定権があるみたいな上からの言い振りなのか意味がわからん」と日テレの対応に批判が集まっています。
ドラマ『セクシー田中さん』
1月29日、日本テレビ系でドラマ化された『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原紀名子さんの死が報じられた。
https://www.ntv.co.jp/tanakasan/
原作改変問題など大きく報じられたこの件について、日本テレビと小学館が調査報告書を発表した。
この2社の報告書に対して、漫画家の里中満智子さんがコメント。
小学館の報告書は、事の次第が第三者にも分かりやすく書かれていた。一方、日テレの報告書は、足りない部分が多いとの印象だ。知りたいのは関係者の間でどんなやりとりがあって、芦原さんが亡くなったのかということだ。日テレの報告書では、日テレ側が「原作に忠実に」という芦原さんの要望を、どんな流れで制作現場に伝えたのかがよく分からない。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/335440
まとめ
『24時間テレビ』寄付金着服問題、大谷選手の新居報道問題、『セクシー田中さん』原作者、芦原紀名子さんの訃報、どれも日本テレビの対応は不十分と感じるものでした。
寄付金着服問題に関しては、水卜アナを矢面に立たせ経営陣はまだ表に出てきていません。
これで視聴者の信頼を回復できるのでしょうか?
今後の日本テレビの対応に注目が集まります。