日本体操協会は19日に緊急会見を開き、体操女子でパリ五輪代表の宮田笙子が代表行動規範に違反したとして代表を辞退したと発表した。
スポニチ
代表自体は喫煙、飲酒が理由?
喫煙の疑いが浮上した宮田を事前合宿地のモナコから帰国させ、18日に聞き取り調査を行った結果、喫煙と飲酒行為が発覚したという。
聞き取り調査によると6月末から7月にかけて喫煙行為を行ったことが発覚。
さらに同時期、トップアスリートの国際競技力を向上させることを目指した施設、味の素NTC(ナショナルトレーニングセンター)内のアスリートビレッジで飲酒行為をしたことも発覚した。
日本協会の行動規範には『日本代表チームの活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する(2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする)』と明記されている。
【行動規範】
日本体操協会行動規範
1、違法行為は行わない
2、日本代表選手・役員としての名誉と信用を損なうような行動、発言をしない
3、日本代表役員は選手の支援に全力を尽くす
4、主催団体ならびに実行委員会に対し、非礼にならぬようマナーに気をつける
5、国旗掲揚時には、脱帽、起立のうえ国旗に向き、敬意を表する
6、日本代表チームとしての公式行事、競技会に参加する際は、指定された内容(衣服等)を厳守する
7、日本代表チームの活動(競技会、合宿、練習、ミーティング、記者会見、壮行会、表敬訪問、祝賀会等)には必
ず参加し、定められた時刻(集合時間、門限、等)を厳守する
ただし、監督が「やむを得ない事情によるもの」と認めた場合は、その限りではない
8、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する
※2016 年度から数年かけて段階的に全面禁止とする
9、日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても飲酒は禁止とする
ただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティー等の場合は監督の許可を得て可能とする
10、日本代表チームとしての活動の場所においては、選手・役員は異性の部屋への出入りを禁止する
11、未成年者の単独行動は禁止する
12、品位を損なう華美な身体装飾(刺青等)は禁止する
13、「アンチ・ドーピングに関するガイドライン」、「メディア活動に関するガイドライン」、「肖像権に関するガイド
ライン」を遵守する
14、日本代表チーム監督の指示は遵守する
15、(公財)日本体操協会からの依頼については協力を惜しまない
16、反社会的勢力との関わりを持たない
17、日本代表選手・役員として提供された物品の売買を禁止する
18、公の場において日本代表選手・役員として提供された物品の利用には充分配慮すること(腕まくり、裾まくり
等をしない)
日本体操協会の行動規範にはたとえ20歳以上であっても喫煙、飲酒は禁止と明記されています。
宮田選手の場合19歳なのでそもそも喫煙や飲酒はアウトですが。。。
宮田笙子の主な戦績
2024年
- NHK杯:個人総合 金
- 全日本選手権:個人総合 金
2023年
- ワールドユニバーシティゲームズ:跳馬 金 ゆか 銅 団体 銀
- NHK杯:個人総合 金
- 全日本選手権:個人総合 銀
2022年
- アジア選手権:跳馬 銀 ゆか 銅 団体 銅
- NHK杯:個人総合 金
- 全日本選手権:個人総合 銀
NHK杯個人総合3連覇などまさに日本女子のエースですね!
それだけに今回の代表辞退は残念です。
ネットの反応
宮田笙子の代表辞退に対してネットでは色々な意見が出ています。
・喫煙だけでなく飲酒もなのか。 世間でいうパリピなイメージそう。 そういうのは1人だけでやらないから、未成年で喫煙や飲酒する仲間がいるということだ。 探ればいろいろ出てきそう。 五輪代表選手を辞退するのは、仕方ないと思います。
・まぁ今に始まったのではなく、常習なんでしょうね。。 法律に触れることなんで、辞退は当然なんでしょうが、どうしても なんでこのタイミングと思ってしまう。 後にも先にもではありますが。 他の選手に与える影響は大きいわけで、もっと早くに手を打てなかった のかなと思いますがね。。。 やっちまったじゃ済まないわなぁ今後の選手活動にも大きく左右するだろうね
・未成年の飲酒や喫煙は日本の法律で禁じられているが罰則はない。 この法律は未成年の心身の健康を守ための法律であリ犯罪として罰する意図ではないからです。その代わり、親や監督者に対して喫煙や飲酒をしないよう、止めるさせるよう指導する義務を課している。協会も単にペナルティーを課すだけでなく、今後宮田選手が立ち直るべくサポートする責任を意識してほしい。本来、五輪直前にこのような事態に陥ったことについて、協会や指導者も大きな責任を負うべきである。
Yahooニュース
団体戦は4人で戦う?
体操の団体総合は、5人がメンバーとして登録される。予選では1チーム各種目4人が演技し、各種目の上位3人による総得点で争う。
エースのの宮田が代表辞退したことでどうなるのでしょうか。
日本体操協会は杉浦愛子が補欠を務めているが、「登録期日を過ぎていること」「けが以外の交代は認められない」ことを理由に現在登録されている4人で戦うと発表した。
パリ五輪は岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽の4人で戦うようです。
エースを欠いた4人で戦うというのは非常に厳しいと思いますが致し方ないですね。
まとめ
体操女子の新エースとして活躍が期待されていた宮田笙子の離脱は、60年ぶりの団体メダルを狙う日本女子体操にとって非常に痛手となりました。
喫煙、飲酒と日本代表の行動規範、現行法の両方に違反してしまった以上代表辞退は仕方ないですね。
エース不在で臨む体操女子ですがメダル目指して頑張っていただきたいですね。